私は現在、相続コンサルタントとして活動しています。
まだまだ相続コンサルタントという職業が世間に認知されていない中、相続コンサルタントとして独立して2年余り、どのようにしてやってきたかを書いてみたいと思います。

私は呉工業高等専門学校の建築学科を卒業して建築の仕事を20数年してきましたが、建築と不動産の仕事は密接な関係があり、建築の仕事と重なる時がありますが、不動産の仕事も30年位やってきました。
不動産の仕事をしていると相続の話がよく出て来ます。
日本の場合、所有財産の半分以上が不動産という場合が多いので、相続時には殆どの場合不動産が絡んできます。
相続の揉め事も、不動産が原因で発生していることが多いと思われます。

相続の勉強をしよう

相続に関する仕事をしたいと思いましたが、相続の知識がほとんど無かったので、不動産の仕事をしながら相続の勉強をすることにしました。

何から勉強したらいいか分からなかったので、ファイナンシャルプランナーの資格を取ることにしました。
日本ファイナンシャルプランナーズ協会のAFPという資格です。
試験の科目には、金融資産運用、不動産の運用、ライフプランニング・リタイアメントプランニング、保険、税金、相続・事業承継の6科目があり、相続に役立ちそうだと思ったからです。

2002年(平成14年)にAFPを取得し、2004年までにAFPの上級資格CFPを3科目(不動産、税金、相続・事業承継)合格しました。

その後、2008年(平成20年)に相続アドバイザー協議会が行なっている「相続アドバイザー養成講座」を受講しました。
この講座は、相続の基本と仕組みから戸籍や登記簿の読み方、相続税の計算方法、不動産の評価、成年後見制度、遺言、借金と相続、生命保険活用法、相続の法律、不動産コンサル、事業承継、相続コンサル、鑑定評価、測量、遺産分割など、相続に関する全ての知識を網羅した合計20の講座です。

第1講座のみ3時間で、第2~第20講座は各2時間、合計41時間です。
この講座を修了することで相続アドバイザーとして認定されました。
この養成講座で、知識もずいぶん付き、相続に関する認識も大きく変わりました。

相続の世界は、そのあと家族信託が普及してきたり、生前贈与や相続に関する法律・税金も変わって来たので、2015年に相続アドバイザー養成講座を再受講しました。
2017年には上級アドバイザー試験にも合格することができました。

その後、公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士や、相続診断協会認定の上級相続診断士の資格も取得しました。

現在は、相続アドバイザー協議会が毎月開催している相続寺子屋や、相続診断士会が毎月開催している定例会、相続事例研究会が隔月で行なっている事例の勉強会などに参加させて頂き、相続知識のブラッシュアップと相続事例の共有、そして相続関連で仕事をしている人達とのネットワーク作りをさせて頂いています。

所沢相続勉強会

2015年に相続アドバイザー養成講座を再受講した後、2016年6月から家の近くの公民館で、市民の方を対象に「所沢相続勉強会」を始めました。

第6回までは毎月開催していましたが、不動産の仕事をしながら勉強会のレジュメを毎月作るのは大変でしたので、2017年1月からの第7回目からは隔月で開催しました。
新型コロナの感染が拡大してきた2020年からは大勢の人が集まるのは危険だったので、相続相談会という形で継続しました。

2022年4月からは、新型コロナもだいぶ落ち着いてきたのでまた毎月開催しており、この7月で64回目になります。

「教えることは学ぶこと」とよく言いますが、ここまで続けて来て私が一番勉強させて頂いたなと思います。

相続コンサルタントとして独立

相続で悩んだり困っている人達に対して継続的にしっかりと貢献していくためには、相続を仕事として適正な報酬を戴きながら行なっていく必要があると感じていました。
そのためには、相続の知識だけではなくビジネスモデルを学ぶ必要があると思い、2022年1月から「選ばれる相続コンサルタント養成講座」という講座を受講しました。

2022年4月、「所沢相続サポートセンター」を設立し、相続コンサルタントとして独立しました。

独立してしばらくは、皆さんに相続コンサルタントとして認知されていなくて(相続コンサルタントという職業自体がまだ認知されていない)、相続相談や遺言書の作成サポート業務などの依頼は有りましたが、生前対策や相続対策、相続税対策を総合的に行っていく相続コンサルコンサルティング業務の依頼はありませんでした。

1年経った頃から徐々に相続コンサルタントとして認知されてきて、相続前の生前対策・相続対策・相続税対策のコンサルティングや、相続後の相続手続きのサポート、相続財産引き継ぎ時の話し合いのサポートなどのご依頼を戴くようになりました。

相続コンサルタントとしての思い

約2年3ヶ月余り、相続コンサルタントとして活動してきました。

私は何のために相続コンサルタントをやっているのか?
私の役割は何なのか? と、時々自分に問うことがあります。

相続のためにご家族皆さんの人間関係が悪くなったり不幸になることなく、ご依頼者のご家族の生前対策や相続対策がしっかり行なわれ、ご家族皆さんが幸せになれるようにサポートすることが私の役割だと思っています。

親御さんが一生かけて築いてきた財産を誰にどのように引き継ぐか。
親御さん想いをどのような形で残すか。

親が残した財産で子供たちが争うようになった場合、親としては財産を残さない方が良かった、死んでも死にきれないということになります。
また財産だけでなく家族に想いも残せたら素晴らしい相続になると思うので、遺言書の付言事項やエンディングノートに想いを書いて頂くようにご提案しています。

それと、生前対策・相続対策を行なっていく上で、親御さんの生前に行なう家族の話し合いが特に大切だと考えています。
相続コンサルティングの中で、ご家族での話し合いをご提案していますが、ご家族だけで相続の話し合いをするのはなかなか難しいことでもあります。
私は、司会進行などを通して、ご家族の話し合い(家族会議)のサポートをさせて頂いています。

これからも、ご依頼者のご家族の皆さんが生前も相続後も幸せになるように、私は家族ではありませんがご依頼者の家族のように寄り添ってサポートしていきたいと考えています。
そしてサポート業務が終わったあとも、いつでも相続で困られた時はご相談に乗れるように、寄り添って行きたいと思います。

今回は、私の相続コンサルタントとしての今までの歩みを書かせて頂きました。

相続のことで気になっている事がある方、悩んでいる事がある方、困っている事がある方は、いつでもご相談ください。

ご相談先

TEL : 090-5580-1050
Mail : yoshino-y0529@nifty.com

お問い合わせ : 所沢相続サポートセンター – 相続の悩みを解決して、笑顔の相続を実現する相続コンサルタント (tokorozawa-souzoku.biz)

この記事を書いた人

吉野喜博

吉野喜博

1951年5月、広島県広島市生れ。現住所は埼玉県所沢市。
国立呉工業高等専門学校建築学科を卒業して、建築の企画・設計・監理業務に約30年従事する。
30年前位から不動産の仕事(ビル・マンション企画開発・販売、土地の仕入れ、仲介業務等)も併行して行う。
2008年から相続の勉強に本格的に取り組む。
2016年から所沢市にて、市民の方を対象に相続勉強会と相続相談会を開催している。
2022年4月に所沢相続サポートセンターを設立。
各所で、相続セミナーの講師および相続相談会の相談員を担当。

趣味:
所沢の米で日本酒を作る会の監事、日本酒を嗜むこと、カラオケ、韓国語の勉強。

保有資格:
NPO法人 相続アドバイザー協議会認定 上級アドバイザー、
一般社団法人 相続診断協会認定 上級相続診断士、 公認 不動産コンサルティングマスター、
相続対策専門士、 一級建築士、 宅地建物取引士、 ファイナンシャルプランナー