今回は、人間の体のケアと相続対策の共通点について書きました。
体のケア
相続の話とはちょっとそれますが、人間の体のケアのことを考えてみたいと思います。
私たちは健康でいたいと思うので、運動をしたり食べ物に気を遣ったり健康診断を受けたりしますね。
しかし、日々生活する中で、規則的な生活をして100%体をケアしていく事は殆ど不可能ではないでしょうか。
仕事が忙しくて運動できなかったり、夜更かしをして睡眠不足になったり、酒を飲みすぎて羽目を外したり、美味しい物を食べ過ぎたり。
体のチェックを全然しなかったり、不規則な生活をすることも有ります。
このような状態を続けて、体のケアを何もしないでいると、高い確率で病気になります。
しかし、完全ではないにしろ、60点程度に体のケアを行なっていると随分違います。
人間の体には自然治癒力という自然回復力が有るので、少々ハチャメチャ、いい加減なことをしても助けてくれます。
しかし、体のケアが0点だと、自然治癒力も及ばず病気になってしまいます。
バランスも重要です。
運動と食事が100点でも、睡眠・休養が0点だと病気になります。
何か一つだけ100点で他が20点よりも、バランス良く全てが60点の方が体のケアとしては良いでしょう。
生前対策・相続対策も体のケアと似ているところがあります。
生前対策・相続対策、先ずは60点で
生前対策や相続対策が必要だと思いながら、いざやろうとしても何か大変そうなので、なかなか腰が上がらない方が多いのではないでしょうか。
そして何もしないで放置したまま、病気になったり要介護になったり相続が発生した後で、大変な状況になる。本人も家族も辛い思いをする。
そして、何も対策をしなかったことを後悔するのではないでしょうか。
私のところに相談に来られた場合、現在のご家族の状況やお悩みごと・お困りごと、ご本人・ご家族の想い・希望など色々なお話しを聴かせて頂きます。
そして、ご家族にこれから必要を思われる生前対策と相続対策をご提案させて頂きます。
病気にはいつなるか分かりませんし相続もいつ発生するか分からないので、これから必要な対策は全て今すぐ行なった方がベストですが、場合によっては少し後でも良いかなと思う対策も有ります。
例えば認知症対策です。
脳血管系の疾患で突然認知症なる場合は別として、通常は突然認知症になるわけではありません。
軽度認知障害から徐々になっていきます。
まだ70歳前後で判断能力もしっかりしていらっしゃる場合など、ご家族の状況によっては任意後見契約などの認知症対策はもう少し後でも良いかなと思うことがあります。
以前ご相談に来られたご夫婦の方も、子供さんのことも考えると全ての生前対策・相続対策が必要な方でしたが、お二人とも70歳前後で判断能力も全く問題ない方々でした。
取り敢えずご夫婦二人が遺言を書くことが最優先でしたので、夫婦相互遺言の作成をサポートさせて頂き、話し合いにより認知症対策や家族信託の検討はもう少し先に行なうことになりました。
生前対策・相続対策も、状況によっては最初から100点で行なうのではなく、先ずは60点を目標に行なうのもありかと思います。
まとめ
今回は、体のケアと相続対策の共通点について書いてみました。
生前対策・相続対策・相続税対策は何もしないで0点の状態ですと、いざとなった時に、ご本人もご家族も大変辛い状況になることが有ります。
また、何かだけ100点で他が0点はなく、先ずは、生前対策、相続対策、相続税対策をバランス良く、60点の所まで行なうことの方が良い場合があるでしょう。
60点まで出来たら、次は70点、80点、90点を目指す。
どのようにやればよいか分からない方は、お気軽にご相談ください。
相談先 TEL : 090-5580-1050 Mail : yoshino-y0529@nifty.com