このたび、一般社団法人 終活カウンセラー協会が実施する「終活カウンセラー2級検定」に合格しました。
私は日頃、相続コンサルタントとして、生前対策や相続対策のご相談をお受けしています。
しかし、相談者のお話を伺っていると、相続だけでは解決できない悩みが数多くあることを実感してきました。
介護が始まったらどうすればよいのか。葬儀はどのように考えればよいのか。お墓や供養はどうするのか。家族にはどんなことを伝えておけばよいのか。
こうした相続を取り巻く幅広い課題について、もっと体系的に学びたいと思い、今回、終活カウンセラーの資格取得に挑戦しました。
学習を通じて、相続や贈与だけでなく、終活に対する考え方、介護保険制度や介護サービス、認知症、年金、保険、葬儀・供養など、終活に関する幅広い知識を学ぶことができ、大変有意義な時間となりました。

終活とは「人生をより良く生きる活動」

終活カウンセラー協会では、終活を「人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ、今をよりよく自分らしく生きる活動」と定義しています。
「終活」という言葉から、「死ぬ準備」という暗いイメージを持たれる方も少なくありません。
しかし、本来の終活は決して縁起の悪いものではありません。
「死」を意識するからこそ、自分はこれからの残された人生をどのように生きたいのか、どんな人生を送りたいのかを改めて考えることができます。
そして、その思いや希望を整理して家族に伝えておくことで、残された家族の負担を軽くし、安心につなげることができます。
つまり終活とは、「死への準備」だけではなく、「今とこれからをより良く生きる準備」だということを学びました。
終活をしないと起こり得ること
もし何も準備をしないままだと、家族はさまざまな場面で難しい判断を迫られることがあります。
例えば、本人の意思が分からないまま医療や介護、葬儀、相続について決断しなければならず、精神的にも時間的にも、そして経済的にも大きな負担を抱えることがあります。
また、葬儀の形式や費用、お墓、財産の分け方などをめぐって、親族間の意見が対立してしまうこともあります。
さらに、介護や延命治療の希望が共有されていなかったり、パソコンやスマートフォン、ネット銀行、SNSなどのデジタル遺産が整理されていなかったりすると、家族は対応に苦慮することになります。
こうした問題の多くは、事前の話し合いや情報整理によって防ぐことができます。
体が衰えたり、病気や要介護状態になると、話し合うことが億劫になったり出来なくなります。
だからこそ、元気なうちに家族と話し合うことが大切です。
「早めの家族での対話」が、家族の安心と絆を守ることにつながります。
相手の人生を尊重し一緒に考える
終活カウンセラーの役割は、終活の第一歩をサポートすることです。
そのために最も大切なのは、知識を一方的に伝えることではなく、相談者の話を「よく聴く」こと、つまり「傾聴する」ことだと学びました。
一人ひとりの人生が違うように、大切にしたい価値観や家族への思いも異なります。
そのため終活カウンセラーには、正しい知識だけでなく、相手の人生を尊重し、寄り添いながら一緒に考える姿勢が求められます。
この考え方は、私が大切にしている相続コンサルタントとしての考え方とも共通しています。
相続対策は財産を守ることだけではなく、本人の想いを家族に伝え、家族の幸せを守ること。そのために終活は欠かせないと改めて感じました。
今回学んだ知識とこの資格を、今後の生前対策・相続対策のコンサルティングにしっかり活かし、一人でも多くの方が安心して人生を歩み、ご家族が円満な相続を迎えられるよう、お手伝いをしていきたいと思います。
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