私は相続コンサルタントとして、兄弟姉妹が相続をきっかけに不仲になったり争って、縁を切ってしまうことは防ぎたいと考えています。
今回は、「兄弟喧嘩を相続争いにさせない」、というテーマで書いてみます。

兄弟喧嘩のレベルを見極めることの重要性

相続に関するトラブルが発生した場合、それが単なる兄弟喧嘩の範囲なのか、それとも法的な争いに発展するレベルなのか見極めることがとても重要です。

法的な争いに発展する可能性が有る場合、弁護士に依頼する準備が必要です。
しかし、感情的な対立があったとしても、冷静な話し合えば解決できる問題である場合も多く、すぐに弁護士に依頼することが最善策とは限りません。

弁護士に依頼することで起こるリスク

相続アドバイザー養成講座の野口賢次先生は、「兄弟喧嘩を相続争いにさせないことが大事だ。」と言われています。

兄弟姉妹の対立が深く、弁護士に依頼するしか方法がない場合もあります。
しかし、兄弟喧嘩のレベルで解決できる問題を、安易に弁護士を通じた対立に持ち込んでしまうと、争いが激化し、兄弟姉妹の縁が完全に切れてしまうことになります。
訴訟になればお互いが敵対関係になり、法律という武器を持って闘うことにより、お互いの悪いところや弱点を攻撃しあうので、感情的な溝はより深まります。
肉親同士が争うことによって心に与えるダメージは大きく、人によっては精神を病んでしまうこともあります。
相続争いによって切れた兄弟姉妹の縁は、兄弟姉妹だけにとどまらず、兄弟姉妹の子供達や孫達の代まで続き、親族関係が断たれてしまいます。こんな不幸なことはありません。

本来、家族である兄弟姉妹が、親が子供のためにと遺してくれた財産を巡って争うことは、是非とも避けたいものです。

相続コンサルタントの役割

私たち相続コンサルタントは、交渉や仲裁、代理を行うことはできませんが、家族会議支援®︎というサポートにより話し合いの場を設け、お互いに冷静に話し合える環境を整えるお手伝いができます。

家族としての関係を大切にしながら、円満な解決を目指すことが何より重要です。
兄弟姉妹の縁を切ってしまったら、私たちのコンサルティングは失敗です。
相続を円満に進め、家族の絆を守ることが私たちの使命です。
できるだけ兄弟姉妹の関係を損なわず、相続の対策や手続きを円滑に進めるために、専門家として全力でサポートしていきます。

相続での争いを避け、家族の絆を守るために、ぜひ一緒に最善の方法を考えていきましょう。

TEL : 090-5580-1050
Mail : yoshino-y0529@nifty.com

お問い合わせ : 所沢相続サポートセンター – 相続の悩みを解決して、笑顔の相続を実現する相続コンサルタント (tokorozawa-souzoku.biz)

この記事を書いた人

吉野喜博

吉野喜博

1951年5月、広島県広島市生れ。現住所は埼玉県所沢市。
国立呉工業高等専門学校建築学科を卒業して、建築の企画・設計・監理業務に約30年従事する。
30年前位から不動産の仕事(ビル・マンション企画開発・販売、土地の仕入れ、仲介業務等)も併行して行う。
2008年から相続の勉強に本格的に取り組む。
2016年から所沢市にて、市民の方を対象に相続勉強会と相続相談会を開催している。
2022年4月に所沢相続サポートセンターを設立。
各所で、相続セミナーの講師および相続相談会の相談員を担当。

趣味:
所沢の米で日本酒を作る会の監事、日本酒を嗜むこと、カラオケ、韓国語の勉強。

保有資格:
NPO法人 相続アドバイザー協議会認定 上級アドバイザー、
一般社団法人 相続診断協会認定 上級相続診断士、 公認 不動産コンサルティングマスター、
相続対策専門士、 一級建築士、 宅地建物取引士、 ファイナンシャルプランナー