先日、相続コンサルティング業務を受任している方の「委任契約及び任意後見契約公正証書」と「遺言公正証書」の作成を公証役場で行いました。
遺言と任意後見契約等の公正証書の作成
ご依頼者は、今年初め脳血管系の病を発症され、体が一定程度不自由になられました。
まだまだ判断能力はお有りですが少し認知症の症状がみられ進行が心配されます。
奥様が御主人のこれからのことを心配してご相談され、「委任契約及び任意後見契約公正証書」と「遺言公正証書」を作成することになりました。
委任契約と任意後見契約の受任者は奥様がなられました。
東京都内にお住まいの高齢ご夫婦でしたが、個別相談や家族会議、公正証書の案文の詰め・確認等で計7回ご自宅にお伺いしました。
公証役場で公正証書を作成する日時が決まってからは、事前にメールで当日持参して頂く物を奥様にお知らせし、1週間前にも奥様に確認のお電話をしました。
公正証書作成の当日
作成当日、ご依頼者ご夫婦と証人が私ともう一人、公証役場の入口に集まりました。
私は念のため、今日持参しなければいけない物を奥様に確認しました。
そうすると、実印と戸籍謄本の原本を持って来られていないことが判明しました。
今まで色々準備をしてきたけれど、この時点で今日の公正証書の作成はできないとガックリしました。
役場の事務の人に、実印と戸籍謄本を持参していないことを伝えると、事務の人が公証人と打ち合せをしたようでしたが、戸籍謄本は以前写しを提出していたのと今回マイナンバーカードを持参していたので無くても良いことになりました。
しかし印鑑は認印でも良いので、無いと駄目だと言われました。
実印でなく認印でも良いと言って頂いたのはラッキーでした。
私はちょっと考え、御主人と奥様の認印2個を大至急買いに行くことにしました。
私達に割り当てられた作成時間は1時間だったので、20分で買って帰ると言って大急ぎで自転車を走らせました。
公証役場から商店街まで全力で駆けつけ、認印を売っていそうな店を2箇所見つけ、名字が同じで違う認印を2個買い、また大急ぎで役場まで戻りました。丁度20分で戻ることができました。
公正証書の作成時、公証人の質問に御主人が住所を言えなかったり、遺言の内容と違ったことを言われた時はハラハラもしました。
しかしその認印を使い、なんとか1時間以内に無事2つの公正証書の作成が終わりました。
今回の反省
無事公正証書の作成が終わった時は心底ホッとしました。
御主人は足も不自由なので、今回作成出来なくて再度公証役場まで出向くのは大変な負担となります。
そういう面からも、今回作成できて本当に良かったです。
今回の反省として、メールや1週間前に電話で連絡していても、前日に再度確認の電話をすべきであったということでした。
1本電話を入れておくだけで事はスムーズに進んだのに、それをしなかったばかりに心身とも皆に大変な負担がかかりました。
公正証書作成など法律的なことは一般の人にとっては難しい面があるのと、ご依頼者は一生に一度作成するかどうかという慣れないことなので、事前の確認はし過ぎるくらいした方が良いという教訓でした。
その日の晩は、ホッとしたのと疲れたので晩酌をしてすぐ寝てしまいました。
今回は、私の失敗談でした。
同じ失敗は二度としないようにしたいと思います。
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