相続対策をするためには、先ず最初に現状の整理・整頓をして現状を認識することが重要だ、ということは以前書かせて頂きました。
相続対策の前にやらなければいけないこと – 所沢相続サポートセンター (tokorozawa-souzoku.biz)

でも、そもそもの話ですが、この整理・整頓とはどんな意味なのでしょうか?

「整理」とは、「要るものと要らないものを分け、要らないものを捨てる。」という意味。

「整頓」とは、「必要なものを、いつでも誰でも取り出せるよう、秩序だてて配置する。」という意味。

私達は整理・整頓と言うと同じ事のように考えてしまいますが、違った意味が有りますね。

それでは具体的に何を整理・整頓するのか、一緒に考えてみたいと思います。

何を整理・整頓するか?

「整理・整頓」は、自分が所有している財産だけでなく、自分が取り入れている知識や情報、書籍や衣服など持っている物、自分が抱いている不安や要望など心の部分も含めて行なうと良いかと思います。

そのためには、まず、整理・整頓する事を分類して考えた方が分かり易そうです。

1.財産関係
2.人間関係
3.知識・情報
4.物
5.自分の心

取り敢えず、この5つ位を整理・整頓しておけば、現状が認識できるのではないでしょうか。

1.財産関係
預貯金や不動産、有価証券、保険契約などですね。 借入金や貸付金が有ればそれも含みます。
預金通帳が何通も有ったり、保険もいくつも入っていて整理した方が良いものが有るかも知れません。
不動産も複数所有していれば、必要性を考えたり、収益を生んでいるものと生んでいないものを区分けして見るといいですね。

2.人間関係
家族や友人、仕事、趣味、その他付き合いの有る人などです。
家族関係は書ける範囲で簡単な家系図を書いてみると良いと思います。
自分を中心として、家族、仕事、趣味など付き合いのある人との人間関係図を書いてみるのもお勧めです。
人間関係図を書いてみると、今現在、どんな人が自分にとって大切な人か見えてきます。
長く生きているほど付き合った人が多くなってくるので、人間関係も或るタイミングでリセットすることも必要でしょう。

3.知識・情報
世の中が複雑になり、グローバル化やIT化が進み、また情報化社会なので、必要な知識がどんどん増え、情報も毎日たくさん入ってきます。
高齢になると使える時間も限られてきます。必要なものと不要なものを区別して、本当に必要な知識・情報を取り入れて行くことが大切ですね。

4.物
これは私に当てはまる事ですが、本や資料、新聞、写真、衣服が整理・整頓されていません。
早くやれと、いつも妻に叱られています😓
日曜日にやるとか、時間を決めてやった方が良さそうですね。
でも、物の整理って、結構できていない人が多いんじゃあないかと思うのですが・・。
皆さんはどうですか?出来ていますか?

5.自分の心
自分の心の整理は、自分の心と向き合わなければいけないので結構大変です。
自分はこれからどうしたいのか?
自分が不安に感じていることは何か?
自分の相続対策の目標は何か?
子供や孫に残したいこと、伝えたい事は何か?
などなど・・。

心の整理をどうやってするか?

整理・整頓する事を分類してみましたが、この中で難しいのは「心の整理」ではないでしょうか。

漠然とした不安が有るが、何が不安か分からない。
これから先、自分や我家に何が起きて、それに対してどうしておくのが一番いいのか分からない。
相続の知識は色々入ってくるが、トータルに考えて自分にとって最適な対策が分からない。
相続に備えて何かしなければいけないと思っているが、何をどうやって進めて行けばいいのか分からない。
相続対策で実現したいことを上手く言葉にできない。
など。

これらの心の整理は、ご自分でできる部分もあると思いますが、全てを自分で行なうのは難しいことでもあります。
理由は、普段このようなことは殆どしないので、考えていることが上手く言葉に出来ないと言うこと。
また、考えたり言葉に出来たりする事だけでなく、自分では顕在化できない潜在的な不安や要望が有るからです。

心の整理・整頓することは、問題点を明確にし、生前対策・相続対策を行なう目的を考えることになるので、対策をする上で一番重要な部分になります。

私達、相続コンサルタントは、ご相談者との初回面談で、1時間から2時間位じっくりお話しを伺う中で、ご相談者の顕在化しているご不安やご要望だけでなく、潜在的なご不安やご要望を把握して問題点を明確にし、その方に最適な相続対策をご提案しています。
ご相談者が私達にいろいろ話されている中で、ご自身で潜在的な不安・要望・問題点に気付かれることも多くあります。

相続対策を行なう前にうまく心の整理ができない場合は、是非私達、相続コンサルタントにご相談くださいね。

この記事を書いた人

吉野喜博

吉野喜博

1951年5月、広島県広島市生れ。現住所は埼玉県所沢市。
国立呉工業高等専門学校建築学科を卒業して、建築の企画・設計・監理業務に約30年従事する。
30年前位から不動産の仕事(ビル・マンション企画開発・販売、土地の仕入れ、仲介業務等)も併行して行う。
2008年から相続の勉強に本格的に取り組む。
2016年から所沢市にて、市民の方を対象に相続勉強会と相続相談会を開催している。
各所で、相続セミナーの講師および相続相談会の相談員を担当。

趣味:
所沢の米で日本酒を作る会の監事、日本酒を嗜むこと、カラオケ、韓国語の勉強。

保有資格:
NPO法人 相続アドバイザー協議会認定 上級アドバイザー、
一般社団法人 相続診断協会認定 上級相続診断士、 公認 不動産コンサルティングマスター、
相続対策専門士、 一級建築士、 宅地建物取引士、 ファイナンシャルプランナー