昨今では、相続関連業務を行う人として、司法書士・行政書士・税理士・弁護士などの士業以外に、相続コンサルタント・相続診断士・相続アドバイザー・相続実務士・相続対策専門士・相続カウンセラー・事業承継アドバイザーなど、相続○○○を名乗る専門家が増えています。

これら相続に関わる民間資格を持つ人達は、その資格にキチンとした定義や国家資格ではないため、一般の人からは見たら「相続のことは詳しそうだけど、何をしてくれる人か分からない。」という気持ちがあるのではないでしょうか。

もしかしたら「何か信用できない怪しい人」と思っている人もいるかも知れません。

私が名乗っている相続コンサルタントも、士業ではないので、それぞれの士業が独占排他的に行う業務はすることが出来ません。

多くの相続手続きは士業でないと出来ないようになっています。

相続税の申告業務は税理士、不動産の相続登記は司法書士、遺言や遺産分割協議書の作成は弁護士や司法書士・行政書士などです。

では、相続コンサルタントは何をしてくれる人なのでしょうか?

相続コンサルタントが先ずすること



相続コンサルタントは先ずご相談者のお話を徹底的にお伺いします。

ご相談者が相談したい事だけでなく、それ以外に問題が隠れていないか、家族構成や家族関係、不動産などの財産状況、思いや感情、相続対策で到達したい目標などを、1時間から2時間位かけてじっくりとヒアリングします。

ご相談者は何が問題なのか分からなかったり、問題が有ってもうまく言葉に出来ていないことが有ります。

従って私たちは、ご相談者が問題と思っている事だけでなく、いろいろお聴きして隠れた問題まで抽出し、問題を明確化させます。

問題が明確化されることにより、対策の必要性や方向性、緊急性がはっきりとしてきます。

相続の専門家はどこにいる?

問題が明確化された後、その問題を解決するには色々な業種の専門家の力が必要となります。

しかし、多くの人にとって、税理士や司法書士などの専門家と知り合う機会はほとんど無いと思います。

また、専門家と言っても、お医者さんと同じように専門分野が有ります。

相続は単発の仕事になることが多いため、税理士や弁護士などの専門家も相続業務をしている人は少ないのが現状です。

相続について悩んだり困った人は、先ず自分で相続に強い専門家を探す必要が有ります。

しかし、これは大変な作業になります。

ネットを見れば様々な専門家が出ていますが、どの専門家が相続に強く、そして自分に寄り添って色々な問題を解決してくれる存在なのか、理解して探すのは難しい作業です。

また、自分で何とか専門家を探したとしても、それぞれの専門家に事情を説明し、専門家同士の横の繋がりは無いため、専門家間の連絡調整は自分でやらなければいけません。

私たち相続コンサルタントは、相続に強い専門家を何名も知っており、依頼者に最適な専門家を選択し、私たちが依頼者の問題点をそれぞれの専門家に説明します。

そして相続コンサルタントが専門家と問題解決のためのチームを組んで、依頼者に寄り添いながらリーダーシップをとり、依頼者の問題解決をしていきます。

家族会議支援®

私たち相続コンサルタントは、ご両親が介護状態になったときどうするか、ご両親の相続対策をどうするか、ご両親が住んでいるご自宅をどうするかなど、家族皆で話し合う家族会議を支援しています。

相続対策を行う上で、ご両親がご健在の時に家族皆で話し合い、合意や同意しておくことは、とても重要なことだと考えています。

家族が合意しながら相続対策をすれば、合意すること自体が相続対策と言えます。

合意したことを対策すれば、相続後も揉めることは殆ど有りません。

しかし、家族会議を家族だけでやってもうまく行きません。

会議が脱線したり、お互い感情的になったり、専門的な知識が無かったり、着地点が見えなかったりで、ほとんどの場合うまく行きません。

相続コンサルタントは、家族会議の資料作成、司会進行、議事録作成、ファシリエーターとして、家族会議を支援しています。

また相続コンサルタントは、家族の中で私達に依頼された誰かのためだけでなく、家族全員が幸せになるように、公平な立場で家族会議を支援します。

家族会議支援®は、私たち相続コンサルタントだけがすることができる、最も大きな役割の一つです。

※家族会議支援®は株式会社ライブリッジの登録商標です。
 家族会議支援®︎とは? – 株式会社ライブリッジ (libridge.biz)

まとめ


相続コンサルタントの役割をまとめると、

相続においてお客様の悩みや困り事の相談にのり、お客様の言われている悩みや困り事だけでなく、じっくりと丁寧にお話しを伺う中で、お客様の潜在的な悩みや困り事やなりたい希望まで知ることで、お客様の問題を明確化して、解決案を提示し、問題解決までのロードマップを示します。

そして、お客様の一番近くで寄り添いながら、最適な専門家と協業して問題を解決することで、お客様とお客様のご家族の円満で幸せな相続が実現するために全体的なサポートをしていきます。

簡単に言うと、お客様の相続全体の問題を解決するために、お客様に寄り添いながら最初から最後まで伴走する人と言えるでしょう。

相続コンサルタントの役割や、何ができる人かが分かっていただけたでしょうか。


この記事を書いた人

吉野喜博

吉野喜博

1951年5月、広島県広島市生れ。現住所は埼玉県所沢市。
国立呉工業高等専門学校建築学科を卒業して、建築の企画・設計・監理業務に約30年従事する。
30年前位から不動産の仕事(ビル・マンション企画開発・販売、土地の仕入れ、仲介業務等)も併行して行う。
2008年から相続の勉強に本格的に取り組む。
2016年から所沢市にて、市民の方を対象に相続勉強会と相続相談会を開催している。
各所で、相続セミナーの講師および相続相談会の相談員を担当。

趣味:
所沢の米で日本酒を作る会の監事、日本酒を嗜むこと、カラオケ、韓国語の勉強。

保有資格:
NPO法人 相続アドバイザー協議会認定 上級アドバイザー、
一般社団法人 相続診断協会認定 上級相続診断士、 公認 不動産コンサルティングマスター、
相続対策専門士、 一級建築士、 宅地建物取引士、 ファイナンシャルプランナー