最近歩道のない道路や、歩道があっても狭い道で、左側を歩く人が増えたなと感じます。
本来、日本では歩行者は「右側通行」が原則です。左側通行の車と向き合って歩くことで、危険を早く察知できるからです。
ところが現実には、左側通行が大勢となり、右側を歩いていると前から歩いて来る人とぶつかりそうになる場面が頻繁に起こります。
正しいはずの行動が・・・

私自身、安全のために右側を歩いているだけなのですが、左側通行の人と「どちらがよけるのか」無言の睨み合いになることがあります。
正しい行動をしているはずなのに、歩くことがストレスになる。
そこで私は最近、少し極端な方法ですが、前から人が来ても相手を極力見ず、下を向いたまま右側の端っこを直進して歩くようにしています。
すると、多くの場合、相手が避けてくれますが、これでいいのか考えることもあります。
もちろん、相手を確認して、目の不自由な方や小さな子供連れ、ペット連れの方などは、こちらから必ず避けます。
これはルールを押し通すためではなく、身の安全を守るための最終手段です。
人は「正しさ」ではなく「空気」で動く
なぜ、人は右側通行をしないのか。
それは多くの人が、右側通行を「知らない」か、「考えたことがない」か、あるいは「多くの人がそうしている」からでしょう。
相続も同じようなことが有ります。
法律や制度を丁寧に説明しても、人は必ずしも正しさだけでは動きません。
これまでの慣習、周囲の空気、皆がそうしているから自分としても楽だし安心。
こうしたものが、判断を左右することがあります。
大切な「正しさ」と「円満」のバランス
歩行者の右側通行の目的は、ルールを守らせることではありません。
命を守ることです。
相続対策の目的も同じです。
節税や法律、制度の正確な理解以上に、家族が争わず、納得して幸せな相続を実現すること。
正しさを通すことが、必ずしも最善とは限りません。
それを理解しながら、「安全」や「円満」に近づける方法を考える必要があります。
歩道のない道では、右側通行が安全であることは間違いありません。
ただし現実の中では、状況を見極め、柔軟に対応する知恵も必要です。
正しさと円満のバランス。
これからも私は、正しさと円満のバランスに悩みながら、道を歩いて行くのでしょう。
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