最近は、ITやAIが驚くほど日々進化しています。
そして、相続の世界も大きく変わろうとしています。
相続手続きは、戸籍の収集から財産評価、相続税の試算、法的書類の作成、預貯金の解約・払戻し、相続登記まで、多くの手続きがデジタル化され、将来的には相続発生後の多くの業務は、専門家の力を借りなくても出来るようになると考えられます。
政府もオンライン・デジタル化による「死亡・相続ワンストップサービス」を推進しています。
また、相続発生前の相談業務も、もうすぐAIが担う時代になるでしょう。
では、そのとき相続コンサルタントの役割はなくなるのでしょうか。
手続きはAI、核心は人間

AIは膨大な情報を瞬時に処理し、それをもとに最適解を導き出すことが得意です。
税務計算や法律文書の作成は、今後ますます正確かつ迅速になるでしょう。
しかしAIができるのは、与えられた条件に対する答えを出すことです。
相続の現場では、本当の問題が何であるか自体が分からないことが少なくありません。
「遺言書を作りたい」「相続税の節税について知りたい」というご相談者の言葉の裏には、「子供同士がもめないか心配」「自分が要介護や認知症になったときのことが心配」「負動産のことが気になっている」という想いなどが隠れていることがあります。
相続コンサルタントは、何が本当の課題なのかを丁寧にヒアリングし、それを整理して問題点を明確化すること。そして、ご家族の幸せのために何が一番いい方法かを考えてサポートすることです。
AIは「答え」は出せますが、「問い」は作れません。
これは人間にしかできない役割です。
相続は税金・法律問題ではなく、感情・関係性の問題
相続でもめる原因としては相続財産そのものではなく、長年のわだかまりや、言葉にできなかった思いが噴き出すことが争いの火種になることが多くあります。
AIは法律条文や相続税の試算、役所の手続きなどについては示すことができます。
しかし、ご本人や家族間の微妙な感情の機微や、本当の願いをくみ取ることはできません。
以前、80代でお子さんのいないご夫婦の、公正証書遺言作成や尊厳死宣言公正証書のお手伝いをさせていただきました。
今の段階では、特にお手伝いすることは殆どありません。
それでも時々、「体はあちこち悪い所があるけど、二人で元気にやっていますよ。」と、近況のお電話をくださいます。私からも時折お電話を差し上げます。相続勉強会にもたまに顔を出してくださいます。
その度に感じるのは、私の役割は書類作成のお手伝いだけではなかったということです。
お二人が安心して暮らせるよう、遠くからですが見守る存在であること。必要な時に相談できる相手がいるという安心感。それこそが、本当の役割ではないかということです。
このような関わり方は、AIにはできないことです。
AI時代にこそ求められる専門家
これからの時代、一般的な知識や情報提供、計算業務だけでは、専門家としての価値は薄れていくでしょう。
誰もがAIから答えを得られるからです。
しかし、
・家族の想いを聞き取る力
・家族間の合意形成のサポート
・全体を俯瞰して最適な道筋を描く力
・専門家同士をつなぐ調整力とリーダーシップ
・安心を届ける人間力
これらは簡単にAIには代替できません。
手続きが効率化されるほど、私たちは人間として何ができるのかを問われます。
相続の真の専門家とは、知識の量ではなく、ご本人やご家族の幸せをどれだけ真剣に考えられるか、未来を共に考え伴走できるかではないでしょうか。
AIが進化するほど、人間にしかできないことの価値はむしろ高まる。
私はこれからも、円満な相続を実現して頂くため、相続で不幸になる人を一人でも減らすため、ご本人やご家族の想いに耳を傾け続けたいと思います。
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