皆さん、相続コンサルタントの役割をご存知でしょうか?
相続コンサルタントという職業はまだ新しいので、知っている方は少ないのではないかと思います。

相続コンサルタントの存在・役割については、総合診療医と非常に共通点があると思いますので、総合診療医と比較しながら存在・役割を考えてみました。

総合診療医とは

NHKテレビで、「総合診療医ドクターG(ジェネラル)」という医療エンターテインメント番組がありました。

患者の些細な訴えを見逃さず、総合的な観点から病気を診断する「総合診療」の達人、ドクターG。
そのドクターGが出題する症例を、患者の様々な症状を見ながら、現役の若手研修医などが正しい病名を推測するという番組でした。

番組の中でドクターGは、患者の症状に対して幅広い視点から診断を行い、複数の可能性を検討しながら原因を究明していきます。
ドクターGは、内科や外科といった特定の診療科に限定されないで、体全体を見て、複雑な症状に対して総合的にアプローチする存在であり、患者の症状の背景には様々な要因が絡むため、問診、検査、症例の分析などを通して診断を導き出していきます。

また、総合診療医として医療の様々な分野に精通し、複雑な症状や複数の病気にも対応できる幅広い知識と能力を持っています。

総合診療医と相続コンサルタントの共通点

この番組を観たとき、相続コンサルタントの存在・役割は総合診療医の存在・役割と非常に似ていると感じました。
それは、次のような6つの点です。

1.幅広い知識を身につけている
総合診療医は内科、外科、皮膚科など幅広い分野に詳しく、患者の様々な症状を総合的に診断する能力があります。

相続コンサルタントは、弁護士や税理士、司法書士、行政書士などの士業専門家ではありませんが、相続に関する全体的な知識を身につけており、総合的に判断する能力を持っています。

2.解決すべき本当の原因や問題を明確化する
総合診療医は、複雑な症状の原因を探り当て、根本的な治療を目指しています。

相続コンサルタントは、ご相談者から色々な角度・広い面からのヒアリングを行ってご相談者の現状を把握し、家族関係や法律的・税金的な問題を整理し、表面化している問題だけでなく潜在的な問題も明らかにします。

3.問題解決能力
総合診療医は、患者の複数の症状や病歴を考慮し、最適な治療法を見つけ出す能力を有しています。

相続コンサルタントは、家族関係や財産状況を総合的に考慮し、将来のリスクやチャンスも見据えてアドバイスします。また、明確になった問題を解決するための戦略を描き、問題が解決するまでのロードマップを作り、解決するまで支援します。

4.病気やトラブルになる前の予防を重視する
総合診療医は、予防医療の観点から、病気になる前の健康管理や生活指導を行います。

相続の場合、相続が発生したり認知症になると相続対策はほとんど出来ません。
相続コンサルタントは、相続が発生したり病気や認知症になってからではなく、生前の元気な時に相続の準備・対策をすることで、トラブルを未然に防ぎ円満で円滑な相続を実現することを重視しています。

5.個別対応やコミュニケーション能力
総合診療医は、患者が患者ごとに異なる症状や背景を持つため、個々に合わせた診断と治療が必要です。
また、患者や家族との信頼関係を築き、分かり易く病状や治療方針を説明する能力が必要です。

相続コンサルタントは、ご相談者が来られたとき、先ず私たちは1時間以上かけてご相談者のご家族の色々な状況をお聴きします。そして、各家庭の家族状況や財産状況に応じて、そのご家族に最も適した相続対策は何かを考えご提案します。
また、相続対策や家族間で生じる感情的な問題に関して、ご家族が当事者意識・問題意識を共有し合意形成をするための家族会議支援などを通してご家族と何度も話し合い、円満で円滑な相続が実現するようサポートします。

6.複数の専門家と連携
総合診療医は、他の専門医や医療スタッフと協力して、包括的な治療を提供しています。

相続コンサルタントは、弁護士、税理士、司法書士、行政書士、不動産業者など、他の専門家と協力して相続全体をサポートして行きます。そして、課題が解決するまで実行支援します。

このように、総合診療医と相続コンサルタントはたくさんの共通点があります。

相続コンサルタントは相続における総合窓口

相続コンサルタントは相続における総合窓口だと思います。
相談に来られる方は、自分や家族の相続問題がどのようなものか、課題をどのようにすれば解決するのか分からない方が多くいらっしゃいます。

例えば、
・このまま何もしないと、何か問題が起きたり揉めそうだけど、何を相談したらいいのかハッキリしない。
・相続の準備を何から始めたらいいのか分からない。
・相続はお金・法律・税金・不動産・感情・介護・認知症など色々なことが絡んでおり複雑なので、我家にとって何が最適な対策なのか分からない。
・表面化している課題は分かっているが、何かまだ自分が気付いていない問題があるのではないか。
・課題が分かっても、それをどのように解決して行ったらいいのか分からない。
などなど。

相続コンサルタントは、このようなご相談者の課題を明確にし、課題解決のための方法を考えて解決までのロードマップを作り、そしてご希望があれば、ご相談者と一緒にその課題が解決するまで支援し寄り添います。
また必要な場合は、相続に強い司法書士・行政書士・税理士などの専門家と協力して、課題を解決して行きます。

今回は相続コンサルタントと総合診療医の共通点を述べさせて頂きましたが、私は相続における総合診療医のような存在でありたいと思っています。

相続で何か気になっていることがある時は、相続の総合的な窓口である相続コンサルタントにご相談ください。
先ずはあなたの話をじっくりと聴かせて頂きます。
敷居は低いので、気軽に相談してくださいね。

お問合せ・ご相談先

TEL : 090-5580-1050
Mail : yoshino-y0529@nifty.com

お問い合わせ : 所沢相続サポートセンター – 相続の悩みを解決して、笑顔の相続を実現する相続コンサルタント (tokorozawa-souzoku.biz)


この記事を書いた人

吉野喜博

吉野喜博

1951年5月、広島県広島市生れ。現住所は埼玉県所沢市。
国立呉工業高等専門学校建築学科を卒業して、建築の企画・設計・監理業務に約30年従事する。
30年前位から不動産の仕事(ビル・マンション企画開発・販売、土地の仕入れ、仲介業務等)も併行して行う。
2008年から相続の勉強に本格的に取り組む。
2016年から所沢市にて、市民の方を対象に相続勉強会と相続相談会を開催している。
2022年4月に所沢相続サポートセンターを設立。
各所で、相続セミナーの講師および相続相談会の相談員を担当。

趣味:
所沢の米で日本酒を作る会の監事、日本酒を嗜むこと、カラオケ、韓国語の勉強。

保有資格:
NPO法人 相続アドバイザー協議会認定 上級アドバイザー、
一般社団法人 相続診断協会認定 上級相続診断士、 公認 不動産コンサルティングマスター、
相続対策専門士、 一級建築士、 宅地建物取引士、 ファイナンシャルプランナー