「死生観」と書くと、ちょっと重い感じがしますが、人間はいつか必ず死にますから、お盆を迎える前に考えてみるのもいいかも知れません。
皆さんそれぞれ様々な死生観をお持ちだと思いますが、今回は私の死生観を書いてみたたいと思います。
死後の世界は有るのか?
ところで、あなたは死後の世界は有るとお考えでしょうか?
あの世に旅立つ、あの世へ逝く、あの世で会いましょう、天に召される、神のご加護があらんことを、などと言いますね。
死後の世界が有ると考えていたり、何となく有るだろう、または有って欲しいと思われている方が多いのではないでしょうか。
私たちは日常的に、又はお盆やお彼岸、亡くなった人の命日などに、仏壇やお墓などにお参りして合掌し、亡くなった人の冥福を祈り感謝し、亡くなった人と会話をしたりします。
私は宗教心が薄く、死後の世界も信じていない人間なのですが、お盆や命日などの節目の日には両親の遺影などに対して手を合わせます。
そして、今日もお陰様で元気で過ごしていますと感謝の気持ちを伝えます。
死後の世界を信じていないのに亡くなった人に話しかけるのは、ちょっと矛盾していますが、両親や祖先には感謝しています。
私は死後の世界を信じていないのですが、信じられる人は幸せだなと思います。
亡くなった人が天国から見守っていてくれると思うと心強いですし、死を前にした時、先に逝った人達にあの世で逢えると思えるのは幸せな事に違いありません。
宗教では、天国や極楽浄土や地獄が有ると言われているので、死後の世界が有る事が前提となっているのでしょう。
身体は無くなっても、精神や魂は生き続ける。
私は正直なところ、死後の世界が有るのか無いのかよく分かりません。
見える世界が全てではないということは分かるのですが、実際死後の世界を見たことがなく、勿論体験したこともないのでよく分かりません。
ただし、もし死後の世界が有るとしたら、人間以外の生物全てにも死後の世界が有ると思います。(人間だけに死後の世界が有ると考えるのは不遜だと思いますので。)
太古の昔からおびただしい数の生物が毎日死んでいるので、死後の世界は死んだ生物の魂で溢れかえっているのかと思いますが、どうなのでしょうか?
私は死んだら身体も魂も無になって、土や海に還りたいと思っています。
できれば、今迄おびただしい数の生物の命を戴いて生きて来ているので、死んだ時は他の動物や魚などに食べて貰って恩返しをしたい。
土葬や風葬や体ごと海に投げ込んで貰って、他の動物や微生物に食べて貰うことで自然の循環の中に帰りたいのですが、今の法律ではなかなかそうもいきません。
信仰心が無いことを暴露してしまった私ですが、何を信じているかと言うと、宇宙の法則は信じています。
私にとって神とは、宇宙の法則かも知れません。
宇宙や地球と言うと、とてつもなく大きな時空間を創造しますが、私の体も一つの小宇宙でしょう。
地球は何十億年もかけて土、水、空気、動植物のバランスがとれた素晴らしい空間を作り出してくれました。
人間の体の仕組みも素晴らしい!
臓器や筋肉、神経、血液、リンパなどが絶妙のバランスで体を動かし守ってくれています。
人間も宇宙の法則が作り出してくれたもので、これだけ科学が進んでも、未だに人間の手で人工的に血の一滴も作り出すことはできません。
これら地球や動植物を何十億年もかけて作り出して来た宇宙の法則を私は信じます。
原始の人が、大自然の偉大さに感謝したり畏怖して、自然や宇宙を神と崇めた感覚に近いのかも知れません。
私はこの宇宙の法則に則って生きて行きたいし、できればこの法則の中で死んで行きたいと思っています。
今回は私の死生観について書きましたが、皆さんそれぞれの死生観をお持ちでしょう。
死生観によって、これからの生き方や死に方も変ってきますね。
相続の相談の時も、できればあなたの死生観を聴かせて頂ければ、生前対策・相続対策を考えさせて頂く上ですごく参考になるのではないかと思います。