相続については何となくは分かっているけど、改めて聞かれると「何だろう?」と思いませんか?
そこで今日は、「相続とは何か?」ということについて書いてみます。
相続って?
相続とは簡単に言うと、人が亡くなった場合(亡くなった人を被相続人と言います。)、被相続人の財産を引き継ぐことを言いますね。
難しく言うと、被相続人が死亡した場合に、その被相続人の権利・義務を包括的に相続人に承継させる制度と定義されています。
相続によって、被相続人の財産や法律上の地位が全て相続人に引き継がれるので、プラスの財産(資産)だけでなく、マイナスの財産(借金や保証人の地位)も引き継がれます。
このように書くと、相続はお金や不動産などの財産のことだけと思ってしまいますが、そうではありません。
相続で大切なことは?
相続の主役は人間です。
人にはそれぞれの生き方があります。
財産を守って、残し、継がせるために生きる人。
財産を活かし、収入を使って楽しく生きる人。
財産はないけれど、一生懸命自分の人生を生きる人。
こうした生き方や思いを伝え、受け継いでいくことが相続の本質と言えます。
出来れば日頃から会話をしながら親子で思いを伝えあったり、エンディングノートや遺言の付言事項に、自分思いを是非書いておいて頂きたいと思います。
相続する人の考え
幸せな相続にするためには、被相続人の考えだけでなく、相続する人の考え・心構えも大切です。
財産を相続するのは当然の権利だと考えている相続人の間では、しばしば相続についてのいさかいや争いが起きます。
相続財産は自分が働いて得た財産ではありません。
親が働いて一生懸命遺してくれた財産を「ありがとう」と言って感謝の気持ちで受け取る相続人達ですと、相続人同士お互いに譲る気持ちも生まれ争いも少なくなります。
まとめ
親の思いや生き方を知り、親の生き方の良いところは自分の生き方に活かしていく。
自分が現在、生を受けていることや、命を繋いでくれた親や先祖に感謝しながら生きていく。
それが本当の相続ではないかと思います。