渡邊一雄氏(フィランスロピーの第一人者)の講演

先月、渡邊一雄氏(フィランスロピーの第一人者)の講演を聴きました。
渡邊氏はもうすぐ89歳になられます。

渡邊氏は2020年8月に難病ギランバレー症候群に罹患し入院。急遽のどにメスが入り生死を彷徨われました。
「目がさめて 今朝も嬉しや 今日もまた この世の人であると思えば」
2021年1月、病床から「やっと見つけた手ごたえのある生き方」という本を刊行されています。

お話の内容としては、
長生きして幸せな人生を全うする方法は何か、何を基準に生きるか、どのように老いるか、などでした。

話された内容を少し紹介すると、

人間であれば絶対ある3つのこと。それは、当たり前ではありますが、
人間は必ず死ぬ。
人間はいつ死ぬか分からない。
人間は一度しか生きられない。
一度しか生きられないから、毎日を一生懸命生きる。死があるから、生が大切に思える。

因果法則
いい事をすれば結果がよくなる、いい結果になる。
いい事とは、人が喜ぶこと。
世のため人のために尽くす。
すべて行動の基準は人の喜ぶことをし続けることで、心の中に生きがいを見つける。
人生の最後は、人が喜ぶことをする。

人間の一番の喜びは「自己実現」。
自己実現しながら、人の喜ぶことをするのが一番の幸せ。

我々は大いなる何か(宇宙の意志)に導かれている。
宇宙の意志を知り、それに則って生きる。

先祖や周囲に感謝して生きる。

70歳を過ぎると突然病気、死がやってくる。

私も今年73歳になりますが、この歳になると私の回りの人や著名な同年代の人がかなり病気になったり亡くなったりしています。
年齢により体力が落ちていたり、長年体を使い続けているので機能が劣化しています。そして、病気が隠れていたり免疫機能が衰えていたりします。
そうすると突然病気が深刻化し、ついには亡くなることもあります。

いま、生きているだけ、元気なだけで幸せ

この夏も、戦争に関する映画やテレビで放映された多くのドキュメンタリー番組を観ました。
先の大戦では、まだまだこれからという子供や若者を含め日本人の300万人以上が亡くなりました。
一度しか生きられない人生、それなのに死ななければいけなかった。
無念だった。心残りがあったと思います。

それを思うと、いま生きているだけ、元気なだけで(最近色々悪いところは有りますが)、幸せだと思います。
もっとお金が有ればもっと幸せになれるんじゃあないかと思うこともありますが、それより私は元気で生きていることがずっと重要です。

先祖や周囲の人・物・自然に感謝し、自分の体にも感謝しながら、人の喜ぶことをする。
そして、周囲の人やあとから来る者のために、少しでも自分にできる何かをして人生の終盤を生きる。
私はそのように生きたいと思います。






この記事を書いた人

吉野喜博

吉野喜博

1951年5月、広島県広島市生れ。現住所は埼玉県所沢市。
国立呉工業高等専門学校建築学科を卒業して、建築の企画・設計・監理業務に約30年従事する。
30年前位から不動産の仕事(ビル・マンション企画開発・販売、土地の仕入れ、仲介業務等)も併行して行う。
2008年から相続の勉強に本格的に取り組む。
2016年から所沢市にて、市民の方を対象に相続勉強会と相続相談会を開催している。
2022年4月に所沢相続サポートセンターを設立。
各所で、相続セミナーの講師および相続相談会の相談員を担当。

趣味:
所沢の米で日本酒を作る会の監事、日本酒を嗜むこと、カラオケ、韓国語の勉強。

保有資格:
NPO法人 相続アドバイザー協議会認定 上級アドバイザー、
一般社団法人 相続診断協会認定 上級相続診断士、 公認 不動産コンサルティングマスター、
相続対策専門士、 一級建築士、 宅地建物取引士、 ファイナンシャルプランナー