沖縄慰霊の日とは何か

昨日、6月23日――この日は「沖縄慰霊の日」として、沖縄戦で亡くなったすべての人々を悼む特別な日でした。
1945年3月末から6月末まで続いた沖縄戦は、日本国内で唯一の本格的な地上戦でした。
激しい砲撃、空爆、火炎放射によって、兵士だけでなく多くの住民が巻き込まれました。
死者は約20万人。沖縄の住民の4人に1人が命を落としたと言われています。
沖縄県糸満市にある平和祈念公園では、毎年この日、慰霊式が行われます。
特に今年は「戦後80年」という節目の年。多くの方が戦没者の冥福を祈り、平和の尊さをかみしめました。
沖縄戦の終結日とされるこの日は、今なお続く沖縄の“戦後”を考える日でもあります。
沖縄戦――「この世の地獄」と呼ばれた惨禍
「鉄の暴風」と形容された沖縄戦では、雨のように降り注ぐ砲弾、爆撃、そして火炎放射器によって多くの命が奪われました。
壕(ガマ)に逃げ込んだ住民は、中で炎に包まれ、あるいは「敵に捕まるな」と命じられ、集団自決に追い込まれました。
本土決戦の時間稼ぎのために、沖縄は“捨て石”にされたとも言われています。
私はこの現実を前に、亡くなった方々の霊をどう慰めればよいのかを考えます。
その答えは一つ――「二度と、戦争を繰り返さないこと」に尽きるのだと思います。
今も続く沖縄の基地問題と軍事化
しかし現実はどうでしょうか。
戦後80年が経っても、沖縄には在日米軍専用施設の約70%が集中しています。
地元住民の反対を押し切って辺野古への新基地建設が進められ、与那国島や石垣島など南西諸島にも自衛隊の基地が次々と建設されています。
もし「台湾有事」が起これば、沖縄は再び最前線にされるかもしれません。
米軍が攻撃を始めれば、沖縄の基地から飛び立つ戦闘機やミサイルによって、日本の一部である沖縄が相手国の報復対象になります。
「国を守る」とは「国民の命を守ること」であるはずです。
武力衝突によって命を落とすような“守り方”は、本末転倒ではないでしょうか。
空手の精神に学ぶ平和の姿勢
沖縄が発祥とされる空手には、こんな言葉があります。
『人に打たれず、人を打たず、全て事なきを良しとする』
これは、ただ戦わないということではありません。
身を守る術を身に付けつつも、争いを避け、互いの尊厳を重んじ、個性と自主性と多様性を認め合う、という深い哲学です。
不当な侵略には毅然と抵抗すべきです。
しかし、それを理由に先制攻撃や軍拡に走るのではなく、対話と外交に全力を尽くすべきです。
政治家の一番の使命は、戦争を起こさないこと。平和を維持すること。人を飢えささないこと。その一点に尽きると私は思います。
記憶をつなぐ私たちの役割
若い世代の中には、「沖縄慰霊の日」を知らない人もいるかもしれません。
でも私は、日本人として次の4つの日は忘れないでいてほしいと願います。
- 6月23日「沖縄慰霊の日」
- 8月6日「広島平和記念日」
- 8月9日「長崎平和の日」
- 8月15日「終戦記念日」
私はこの戦争の結果をしっかりと受け止めるため、終戦記念日ではなく敗戦記念日という言葉を使っています。
私は他人に自分の考えを押し付けるつもりはありません。
しかし、自国の歴史に目を向けること――それは、未来の平和を願う第一歩です。
戦争は過去の出来事ではありません。今この瞬間も、戦争の火種は私たちの足元にあります。
だからこそ、命の尊さ、「命どぅ宝」の心を、日々の暮らしの中で思い出し、語り継いでいきたいと思います。
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