相続で揉めないためには

生前対策・相続対策のサポートをさせて頂いていますが、その中でご家族での話し合い(家族会議)を支援させて頂いてます。

その理由は、

親の想いが子供に伝わっていないことが、相続で揉めたり争いになる最大の原因であること。

また、親の想いが一方通行で、子供達の考えや思い、期待とかけ離れていても揉めることがあること。

子供達も、家族の問題を共有できていなかったり他の兄弟姉妹の考えが分かっていないと、相続後に揉めることがあること。

親が生きている間に家族で話し合うことは、円満な相続を実現することは勿論ですが、ご両親の生前問題を考え生前対策する上でもとても重要です。

8年前から相続勉強会を開催していますが、その中で円満な相続を実現するためには、親御さんの生前に家族で話し合うことが一番大切だと言ってきました。
しかし、あとから聞いてみると、家族で話し合われている方は殆どいませんでした。

そのため私は2年前から、お客様の相続対策のサポートを行なう中で、ご家族の話し合い(家族会議)を支援しています。

「家族会議」とは何か

「家族会議」とは、ご家族の話し合いのことですが、もう少し説明させて頂きますと、

家族全員が、家族の問題や課題を共有する場
相続の個別相談において、私たち相続コンサルタントがご家族の問題や課題を明確化させて頂きますが、
相続は家族全員が当事者なので、その問題や課題を相談に来た家族の一部の人だけで抱えるのではなく、家族全員が共有することが大変重要です。

家族がそれぞれの気持ち・考え方を共有する場
家族の一人一人が、相続や生前の問題・課題に対してどのような気持ちや考え方を持っているか、互いに知り共有する場です。

家族が同意や合意を形成する場
ご家族一人一人が他の家族の気持ちや考えを聴く中で、お互いを理解し、同意や合意を目指す場です。
同意や合意をし相続対策の目的をはっきりさせた上で、手段である遺言書作成等の具体策を検討していきます。

まとめると、家族会議は、家族全員が自分の家の相続の現状について認識し、問題点を共有し、家族それぞれの思いや考えを共有し、相続問題を解決するための同意や合意形成を目指す場です。

しかし、もし家族会議で同意や合意までできないとしても、家族間でお互い考えていることや、家族の未来について思いを共有できるだけでも、家族会議は行なう価値が有ります。

「家族会議支援®︎」とは何か

「家族会議支援®︎」についても少し説明させて頂きますと、

文字通り、相続コンサルタントが「家族会議」を「支援」することです。

家族会議の主体は、家族の皆様であり、相続コンサルタントではありません。

相続コンサルタントは、家族会議のための資料作り、会議の司会進行・ファシリテーション、着地点の選択肢の提示、合意形成のサポート、今後の行動プランの提案、議事録の作成などを通して、家族会議を支援します。

相続コンサルタントは、公平中立の立場で家族会議支援®︎を行ないます。
依頼に来られた誰か一人のためだけではなく、ご家族皆様が幸せになるように最大限サポートします。

相続コンサルタントは、何らかの結論に誘導したり、何かを決めたりする立場ではありません。
アドバイスはさせて頂きますが、決めるのはご家族の皆様です。

※家族会議支援®︎は株式会社ライブリッジの登録商標です。

まとめ

今回は、家族会議と家族会議支援®︎についてお話させて頂きました。

家族との問題意識のズレが、後々大きな揉め事や争いに発展していくのが相続問題です。
家族間の問題意識のズレを解消するために、家族会議ほど有効なものはありません。

しかし、家族会議は家族だけでやっても殆どの場合うまくいきません。
理由は、
ほとんどの人が初体験であり、どの様にやったらいいか分からないし着地点が見えない。
相続に関する法律や税金のことに正しい知識を持っている人がほとんどいない。
個人の経験に基づいて話が進んでしまう。
声の大きい人の意見だけが通ってしまうことがある。
お互いに感情をぶつけ合って、話し合いが頓挫することがある。 などです。

当事者同士だと、なかなかうまく話し合いができないのが相続の問題です。

相続コンサルタントは、相続対策コンサルティングのサポートの中で家族会議支援®︎を行なっています。
円満な相続を実現するために、ぜひ家族会議を行なって頂きたいと思います。
サポートをご希望の場合はサポートさせて頂きます。

TEL : 090-5580-1050
Mail : yoshino-y0529@nifty.com

お問い合わせ : 所沢相続サポートセンター – 相続の悩みを解決して、笑顔の相続を実現する相続コンサルタント (tokorozawa-souzoku.biz)



この記事を書いた人

吉野喜博

吉野喜博

1951年5月、広島県広島市生れ。現住所は埼玉県所沢市。
国立呉工業高等専門学校建築学科を卒業して、建築の企画・設計・監理業務に約30年従事する。
30年前位から不動産の仕事(ビル・マンション企画開発・販売、土地の仕入れ、仲介業務等)も併行して行う。
2008年から相続の勉強に本格的に取り組む。
2016年から所沢市にて、市民の方を対象に相続勉強会と相続相談会を開催している。
2022年4月に所沢相続サポートセンターを設立。
各所で、相続セミナーの講師および相続相談会の相談員を担当。

趣味:
所沢の米で日本酒を作る会の監事、日本酒を嗜むこと、カラオケ、韓国語の勉強。

保有資格:
NPO法人 相続アドバイザー協議会認定 上級アドバイザー、
一般社団法人 相続診断協会認定 上級相続診断士、 公認 不動産コンサルティングマスター、
相続対策専門士、 一級建築士、 宅地建物取引士、 ファイナンシャルプランナー