世の中には様々な対立・分断が有ります。

世代間、家族間、国家間、富める者と貧しい者、価値観の相違、先進国と新興国、政治的意見、人種間、民族間、宗教的な対立、などなどです。

対立・分断が深まると、争いに発展します。

対立・分断を超えて、より良い社会を作るには対話が必要です。

でも、そもそも私たちは対話ができているのか?
対話する場は有るのか?
対話を皆がやろうとしているのか?
という問題が有ります。

そして、対話はお互いにどんな意見・考えを持っているか言うことも重要ですが、それよりも「お互いの意見・考え・気持ちを聴き合う」ことがより重要になると思います。
自分の考えだけ主張しても、対立を超えることは出来ません。
先ず相手の考えや気持ちを聴いて、それをお互い理解する事が必要です。

相続対策を行なう上でも一番重要なのは、家族がそれぞれの考えや気持ちを聴き合う事です。

相談に来られた方は相続に対する問題意識が比較的高い方が多いですが、相談者以外の家族はそれほど問題意識を持っていない事も多く有ります。

相続マーケティング研究所の川口宗治所長も言われていますが、相続は家族全員が当事者なので、家族の中で一人だけで対策をしようと思ってもなかなかうまく行きません。
家族全員が当事者意識を持って、問題点を共有し、それに対する家族それぞれの考えや気持ちを共有することが、相続対策を行なう上で最も重要なポイントになります。

「聴き合う場」が必要

相続において家族全員が当事者意識を持ったり、問題点を共有したり、それぞれの考えや気持ちを共有するには、家族で話し合う場が必要です。
でも、なかなか家族で相続の話し合いの場を作るのは難しいものです。

私は以前、相続勉強会に参加される方に、家族の話し合いが大事なのでご家族で話し合って下さいとお伝えしてきましたが、殆どのご家庭ではされていないのが現状でした。
また、もしされていたとしても、うまくいっていなかったのではないでしょうか。

なぜかというと、先ず相続の話し合いをするのは初めてなので、どの様に進めていき何を話し合ったらいいのか分からないという人が多いのではないでしょうか。
その他の理由としては、相続人となる人の中に法律や税金について正しい知識を持っている人が殆どいない、他人からの話や個人的な経験だけで話が進んでいく、相続の話以外に脱線して本当に大切な話ができない、お互いに感情的になってしまい話し合いが頓挫する、などが有ります。

家族会議支援®︎


以上述べたように、、家族だけで相続の話し合いをするのは難しいものです。
そのため現在、私はご家族の話し合い=「家族会議」を支援する「家族会議支援®︎」というものを行なっています。
私が家族会議のための資料を作り、司会進行役をさせて頂いてご家族皆さんのお考えやお気持ちを聴いていく事などを通して、合意形成のサポートをさせて頂いています。

家族会議は、ご家族が他の一人一人の考え・気持ちを聴き合う場です。
お互いが考え・気持ちを聴き合うことで、家族全員がそれを共有し、合意形成をしていきます。

相続対策として、遺言書作成や生前贈与、家族信託、生命保険の活用、不動産の活用、養子縁組など色々な手段・方法が有りますが、合意形成のない相続対策は後々却って揉める原因になります。

相続対策をする時にご家族皆さんで合意形成がされていれば、相続後に揉めたり、相続人間の人間関係が悪くなるといった事は殆ど無いと言っていいでしょう。

お互いの考え・気持ちを「聴き合う場」を持って、円満な相続をぜひ実現して頂きたいと思います。


※「家族会議支援®︎」は株式会社ライブリッジの登録商標です。


この記事を書いた人

吉野喜博

吉野喜博

1951年5月、広島県広島市生れ。現住所は埼玉県所沢市。
国立呉工業高等専門学校建築学科を卒業して、建築の企画・設計・監理業務に約30年従事する。
30年前位から不動産の仕事(ビル・マンション企画開発・販売、土地の仕入れ、仲介業務等)も併行して行う。
2008年から相続の勉強に本格的に取り組む。
2016年から所沢市にて、市民の方を対象に相続勉強会と相続相談会を開催している。
各所で、相続セミナーの講師および相続相談会の相談員を担当。

趣味:
所沢の米で日本酒を作る会の監事、日本酒を嗜むこと、カラオケ、韓国語の勉強。

保有資格:
NPO法人 相続アドバイザー協議会認定 上級アドバイザー、
一般社団法人 相続診断協会認定 上級相続診断士、 公認 不動産コンサルティングマスター、
相続対策専門士、 一級建築士、 宅地建物取引士、 ファイナンシャルプランナー