全ての生命は快の方向へ行く

太古の昔から、全ての生物は快の方向に向かうことで命を繋ぎ進化してきたようです。

例えば動物たちは、自分たちに適した心地良い場所に行き暮らしています。

厳しい環境の北極などで暮らしている動物もいますが、それはその動物にとって食料もあり天敵もいないので、寒さに耐える皮下脂肪さえ身に付ければ快適な環境と言えるのでしょう。
太古の昔、海から陸に上がってきた生き物たちについても同じ事が言えます。

植物についても、成長や種を残すのに快適な日照や雨が多い場所に生い茂り、枝や葉は太陽の方に向かって伸びていきます。

ちょっと身近な話になりますが、我家には昨年まで飼っていた愛犬がいましたが、愛犬は体の具合が悪くなった時、具合が良くなるまで一切食事を摂りませんでした。
具合の悪い時、無理に食べることは体にとって大きな負担であり、回復を遅らせることになるからです。

これが人間ですと、具合が悪い最中でも元気になろうと無理に食べたりします。
動物は直感的に食べないでじっとしている方が体にとって良いと分かっているようです。
動物は理屈では無く、それをする事が気持ちが良いかどうかで判断し、それが結果的に体を治して行きます。

このように全ての生物は自分にとって気持ちの良い、快の方向に向かうことによって、生き生きと生命を育んだり、病気を治したり、命を繋いで来たように思います。

快の方向とは何か?

快と快楽は殆ど同じ意味と言えるでしょうが、ニュアンス的にはちょっと違うと思います。

私は、東洋医学の「快医学」という治療法を教わりましたが、快医学の先生が書かれた本の中で、快には二つの方向があると言われていました。

一つ目の快とは、初めは気持ちよく快適だが、やがて生命の破滅に向かう快。

お金を必要以上に得ようとする快感や、弱い人をいじめる快感、生物をむやみに殺す快感、自分たちが生きている時代や世界が良ければいいという満足感、富や物を独占する快感など、エゴ丸出しの快感です。

人間が快適を追求するあまり地球を温暖化させ、気温の上昇により今迄あり得なかった災害が今多発しています。
地球の環境や生物の生態系を壊し、このまま行けば何十年か後に夏は灼熱地獄になるのではないかと言われていますね。
私達人類はいま、間違った快の中に溺れかかり破滅に向かおうとしています。

もう一つの快は、生命を真に充実させ、本当の楽しさ、気持ちの良さが味わえる方向です。

生きる喜びを一層充実させるには、自分を生かし他も生かす。
全ての生物が共存共生して、共に楽しく生きることが本当の快ではないでしょうか。

逃げることも大切

私達は小さい頃から、困難に立ち向かっていく大切さを教えられて来ました。

よく「困難から逃げるな!」「自分に勝て!」と言われましたよね。

確かに困難に立ち向かう事は大切です。
試練を乗り越えることで人間は成長していきます。

しかし困難さには限度も有ります。

学校内でのひどい苛めや、職場の過重労働による鬱症状などで自死されるという痛ましい事件を見聞きします。
戦争や内戦で殺されたり、生命の危険に直面している人たちがいます。

このように困難さが限界を超えた場合は、そこから逃げて違う環境に行くことも大切かと思います。
世の中は、今いる学校や職場や国だけでは有りません。
生きていれば何とかなるし、世界は広いので、そこから逃げるという選択肢が有るかと思います。

今、海水の温度が上昇して、南の方で生息していた魚が北の方へ移動していると言われています。
生物は出来るだけその環境に適応して生きようとしますが、やはり限度を超えるとその場から逃げて快適な方向に行くようです。

「快医学」では病んでいる時、痛く辛い方向に無理に動かすのでは無く、心と体を気持ちの良い方向に持って行くことで、体の細胞を喜ばせ、生命力・自然治癒力を高めて心身の歪みを直し、病的現象を治していました。

相続においても、亡くなった人に多大な借金が有ったり、相続人同士で骨肉の争いになりそうな場合は、相続放棄して逃げた方が幸せな人生が送れますよね。

相続と快の方向

それでは、相続における快方向とは何でしょうか?

先ず、法律やお金の事は頭から外して、どのようにするのが自分の心と体とって一番快適な状態なのか、気持ちよい状態なのか?
内なる心と向き合って、じっくりと考えてみる事ではないでしょうか。

人によって違うと思いますが、目の前の欲や快適さだけに目を奪われるのではなく、末永く兄弟や家族一同が仲良く暮らして行けるのが、本当の気持ちの良い幸せな状態なのではないでしょうか?
本当の幸せは何なのかを考える事が大切だと思います。

「相田みつを」さんの詩に
奪い合えば足りぬ  分け合えばあまる
奪い合えば争い   分け合えば安らぎ
奪い合えば憎しみ  分け合えば喜び
奪い合えば不満   分け合えば感謝
奪い合えば戦争   分け合えば平和
というのが有ります。

心の安らぎや喜び、感謝の気持ち、平和な日常などが、本当の幸せだったりします。

私も、「ご相談者やご依頼者の本当の幸せは何なのか?、本当の快は何なのか?」を先ず考えて、ご相談をさせて頂いたり相続対策を考えていきたいと思います。

この記事を書いた人

吉野喜博

吉野喜博

1951年5月、広島県広島市生れ。現住所は埼玉県所沢市。
国立呉工業高等専門学校建築学科を卒業して、建築の企画・設計・監理業務に約30年従事する。
30年前位から不動産の仕事(ビル・マンション企画開発・販売、土地の仕入れ、仲介業務等)も併行して行う。
2008年から相続の勉強に本格的に取り組む。
2016年から所沢市にて、市民の方を対象に相続勉強会と相続相談会を開催している。
各所で、相続セミナーの講師および相続相談会の相談員を担当。

趣味:
所沢の米で日本酒を作る会の監事、日本酒を嗜むこと、カラオケ、韓国語の勉強。

保有資格:
NPO法人 相続アドバイザー協議会認定 上級アドバイザー、
一般社団法人 相続診断協会認定 上級相続診断士、 公認 不動産コンサルティングマスター、
相続対策専門士、 一級建築士、 宅地建物取引士、 ファイナンシャルプランナー